2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
読まずに積み上がっていた“ロンドン書評”(LRB、2019年10月10日号)をぱらぱらめくる。まず、トランプのアメリカについての記事( エリオット・ウェインバーガー筆によるその記事は、“ひと夏のアメリカ”といった格調高いタイトルがついている)を読みだすとこれが…
仏教関連の本を読んでいる。仏教と言っても、ブッダの生涯や経典に関する本ではなく、現に行なわれている修行に関する本だ。修験道の本から初めて禅の本を今読んでいる。現代においては生臭坊主も少なくないと思うが、仏教諸派・諸寺で行われている行というの…
久しぶりに中島道義の本を読む。なかなか厄介な問題を投げかけている。われわれの退廃の根本は何か。真実を、具合が悪いと覆い隠すことだ、あるいは別のこと(ウソ)を言うことだ、と。誠実(内面的な道徳意識)とは、どんな場合にも(親のためでも、組織の防衛、…
『太平記』がいい。 第五巻楠正成らの活躍にも関わらず、後醍醐天皇方は、鎌倉方の圧倒的な武力により鎮圧されてゆく。後醍醐天皇や息子(大東の宮)やらが流罪となり、側近も、護送の途次、切られたりしてゆく。それは、哀れを催す件なのだが、他方、鎌倉の北…